股関節の痛み

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股関節の痛み、こんな症状でお悩みではありませんか?

  • 足の付け根や太ももに痛みがある
  • 夜間に痛みで目が覚める
  • 長時間歩くと痛みが増す
  • 和式トイレの使用や正座が困難
  • 歩行時に股関節が痛む
  • 階段の上り下りで痛みを感じる
  • 運動をすると痛む
  • 靴下を履いたり、足の爪を切ったりするのがつらい
  • 足の長さに差があるように感じる
  • 出産後、股関節に痛みがある

股関節の痛みを、まずは医師にくわしくお話しください

股関節周辺に痛みを感じている場合、その痛みがどのようなものかをご自身で知ることが大切です。

痛みがある部位はどこですか?
  • 足の付け根
  • 太もも
  • 骨盤
  • お尻
  • ひざ
どんなときに痛みますか?
  • 歩行時に痛む
  • 階段の上り下りで痛みを感じる
  • ランニングやサッカーなどの運動をすると痛む
  • 出産後、股関節に痛みがある

痛みの特徴は?

  • 左側のみ、または右側のみに痛み
  • 左右両方に痛み
  • 動き始めに痛む
  • 長時間同じ姿勢を続けると痛む
  • 夜間に痛みが強くなる

股関節の主な疾患

変形性股関節症

関節の変形と破壊を伴う状態を指し、関節面が球形を失い動きが悪くなります。多くの患者さまが診察にこられることが多い病気です。

変形性股関節症の症状

主に関節の痛みと機能障害が見られます。特に、立ち上がったり歩き始めたりする際に鼠径部(腿の付け根)に痛みを感じます。病状が進行すると、痛みは激しくなり、持続痛や夜間痛が現れることもあります。日常生活では、足の爪切りや靴下の着脱が難しくなったり、和式トイレや正座が困難になったりします。また、長時間の立ち仕事や歩行が辛くなるため、家事などの日常活動に支障を来たします。

変形性股関節症の原因と病態

多くの患者は女性で、発育性股関節形成不全の後遺症や股関節の形成不全など、幼少期の疾患や発育障害が主な原因であり、全体の80%を占めるとされています。高齢社会においては、明確な原因がなくても、年齢と共に発症するケースが増えています。

変形性股関節症の診断

症状の有無に応じて、単純X線撮影をおこない診断を確定します。初期では関節の変形や狭窄が見られ、進行すると軟骨下骨の硬化や骨棘の形成、さらには骨嚢胞の出現などが確認されます。最終的には、荷重部の軟骨が消失し、軟骨下骨が露出することになります。問診、診察後には可動域制限やX線写真をもとに診断し、CTやMRIでさらに詳細を調べることがあります。

変形性股関節症の予防と治療

股関節は再生しないため、診断後は無理な負荷を避けることが重要です。
初期段階では、痛みの増悪を避けるための生活習慣の調整が大切です。
痛み止めの薬の使用も選択肢の一つですが、医師の指示のもと適切に使用しましょう。
肥満がある場合はダイエットを、また杖の使用も有効です。
運動不足による筋力の低下を避けるために、水中歩行や水泳(平泳ぎを除く)などの運動療法を週2、3回おこなうことが理想的とされています。
保存療法が効果を示さない場合は、手術療法が検討されます(骨切り術や人工股関節手術など)。

変形性股関節症の治療を始めるタイミング

治療を始めるタイミングは、股関節の痛みから解放されたいと考えた時です。次のような症状があれば、治療を検討する良いタイミングです。

  • 夜間の痛みで目が覚める
  • 靴下が履けなくなる
  • 家事が痛みで困難になる
  • 買い物後に重い物を持てない
  • 歩行時に足を引きずる
  • 足の長さに差が出る
変形性股関節症の痛みの緩和

ストレッチや運動で一時的に痛みを緩和することが可能です。痛みがある場合は無理せず、徐々に体重をかけてください。

  • 右足の膝をつき、左足を後ろに伸ばして体重をかけるストレッチ
  • 床に座って両足の裏を合わせて引き寄せるストレッチ
変形性股関節症の治療方法

理学療法や運動療法が、体重増加や運動不足による痛みに対して良いとされています。初動負荷トレーニングなど、無理なく筋力アップや、超音波治療やヒアルロン酸注射、再生医療などの治療がありますので、一度専門医のいる大島整形外科までご相談ください。重症の場合は手術が必要になることもあります。

リウマチ性股関節症

関節リウマチや類似する疾患による関節の破壊が起こり、進行すると変形性股関節症と似た状態に至ります。治療方法も似ています。

リウマチ性股関節症の症状
  • 関節の腫れと痛み
  • 朝のこわばり感
  • 全身の倦怠感や発熱
  • 複数の関節に症状が現れることが多い
リウマチ性股関節症の治療
  • 抗リウマチ薬や生物学的製剤による薬物療法
  • 関節の保護と安静
  • 進行した場合は手術療法(人工股関節置換術など)

骨頭壊死

大腿骨頭の内部が壊死(血流不足)する状態で、原因は多岐にわたります。ほとんどの場合、回復は困難で、難病にも指定されています。通常、骨頭置換の手術を検討します。

骨頭壊死の症状
  • 股関節の痛み(特に動作時)
  • 可動域の制限
  • 進行すると安静時にも痛みが生じる
骨頭壊死の原因
  • ステロイド療法の副作用
  • アルコールの過剰摂取
  • 血液の凝固異常
  • 外傷後の合併症
骨頭壊死の治療
  • 初期段階では免荷(体重をかけない)や保存的治療
  • 進行した場合は骨頭置換術や人工股関節置換術

大腿骨頚部骨折

転倒などによる大腿骨頚部の骨折を指し、主に高齢者に見られますが、重大な外傷により若者でも発生します。適切な治療により骨折は治癒しますが、大腿骨頭の血流が阻害されることで、骨頭壊死と同じ経過になることがあります。

大腿骨頚部骨折の症状
  • 転倒後の股関節の激しい痛み
  • 脚の短縮や外旋
  • 立ち上がれない、歩けない
大腿骨頚部骨折の治療
  • 年齢や骨折のタイプに応じて手術療法(骨接合術や人工骨頭置換術)
  • 術後のリハビリテーション
  • 再発予防のための骨粗鬆症治療

日常生活での注意点

  • 過剰な体重は股関節への負担となるため適切な体重管理が大切です
  • 立つ時も座る時も良い姿勢を心がけましょう
  • 水泳やウォーキングなどの低負荷の運動が有効です
  • 重い物を持つ際は股関節に負担がかからないよう注意しましょう
  • 長時間同じ姿勢を続けず、適度に休憩をはさみましょう

股関節に良いおすすめの運動

  • 筋肉を鍛える運動
    筋肉を鍛える運動

    腹筋、お尻の筋肉、太ももの筋肉を強化しましょう

  • ストレッチ
    ストレッチ

    股関節の柔軟性を保つためのストレッチを毎日おこないましょう

  • 水中運動
    水中運動

    水の浮力を利用した運動は股関節に負担をかけずに効果的です

072-622-0345