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MRI検査とは

MRIとは、磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)の略称です。X線を使用せず、強い磁石と電磁波を使って体内の状態を断面像として描写する検査です。従来のレントゲン撮影では骨性要素しか判別できないのに対し、MRI検査では筋肉、靭帯、神経などの軟部組織が水分の含有量の差により明瞭に区別されます。
特に脳や脊椎、四肢、骨盤内の病変に関して優れた検出能力を持っており、整形外科領域の疾患(腰椎・頚椎などの脊椎疾患、関節、靭帯など)の診断においては非常に高い診断能力を発揮します。
当院のオープン型MRIの3つの特徴
開放性に優れたオープンMRI
当院のMRI装置は、トンネル部分がなく270°の開口があるオープンタイプです。左右が大きく開いた広い空間で検査ができるため、従来のトンネル型MRIと比べて患者さまの心理的ストレスを大幅に軽減します。
- 閉所恐怖症の方でも安心して検査が受けられます
- お子様や高齢者の方にも負担が少ない検査環境です
- お子様の検査時には付き添いが可能です
静かな検査環境
当院のMRI装置は、従来のMRIで発生する工事現場のような騒音がかなり小さくなっています。耳栓なしで検査を受けていただけるほど静かな装置であり、騒音が苦手な方でも安心して検査が可能です。
快適な検査
幅が広いベッドを採用しているため、楽な姿勢で検査を受けていただけます。通常は20〜30分程度横になっているだけで、全く苦痛・痛みもなく検査は終了します。
高精度な診断が可能
精密な技術により、さまざまな部位や疾患の検査において幅広い診断ができます。軟部組織や病変部とのコントラストを明確に描出でき、血管を描出することも可能です。
MRI検査で診断可能な主な疾患
- 椎間板ヘルニア(頚椎・腰椎)
- 脊柱管狭窄症
- 骨軟部腫瘍
- 変形性関節症
- 肩腱板断裂
- 反復性肩関節脱臼
- 離断性骨軟骨炎などの野球肘
- 膝関節の半月板損傷、靭帯損傷
- X線写真で診断困難な骨折(不顕性骨折や骨挫傷など)
- 脳腫瘍、脳梗塞
- など
MRI検査の流れ
Step
準備
検査着に着替えていただきます。金属を含む装飾品や貴重品は取り外します。
Step
ポジショニング
ほとんどの撮影では撮影ベッドに仰向けに寝ていただきます(検査部位によってはうつ伏せや横向きになる場合もあります)。
Step
コイルの装着
検査部位に「コイル」という器具を装着します。また、撮影時に心電図や脈波のセンサーなどを装着していただくこともあります。
Step
撮影
機械がさまざまな音を出しながら断片的に撮影をおこないます。検査時間は部位によって異なりますが、通常30分程度です(最長で60分程度)。
Step
終了
検査終了後、着替えて診察室にお戻りいただきます。
検査を受けるにあたっての知っていただきたい注意事項
- 撮影中は正確な画像を得るために、できるだけ体を動かさないようにしてください。
- 撮影部位によっては何度か息止めをしていただくこともあります。
- 検査中に気分が悪くなった場合には、インターホンなどの連絡装置がありますので安心して検査を受けてください。
このような方は検査を受ける前にご注意ください
次に該当される方は、MRI検査を受けることができません
検査の前に必ず医師も確認をさせていただきますが、ご注意ください。
- 心臓ペースメーカー、植え込み型除細動器を装着されている方
- 人工内耳を装着されている方
- 神経刺激装置、骨成長刺激装置を装着されている方
- 可動性義眼を装着されている方
- インシュリン注入ポンプを装着されている方
- 体内で移動、脱落の可能性のある金属(内視鏡クリップ等)を挿入されている方
※上記の製品の中には、MRI検査に対応した製品がありますが、検査前に処置が必要な場合があります。必ず検査をされる際に医師にご相談ください。
MRI検査に制限がある方
以下に該当される方は、MRI検査が受けられないことがあります。検査を予約される際、必ず医師と相談し、検査が可能かどうか確認してください。
- 脳動脈クリップを入れている方
- 金属製の人工弁を入れている方
- ステント(冠動脈ステント、動・静脈ステントなど)を入れている方
- 下大静脈(IVC)フィルタを入れている方
- 血管などの塞栓用コイルを入れている方
- 骨接合プレート・ワイヤーおよび人工骨頭・関節を入れている方
- 入れ墨をされている方(眉や体など)
- 妊娠中または妊娠している可能性のある方
- 金属片(鉄工、溶接工、戦争時の銃弾片など)が体内にある方
- 歯列矯正ブリッジ、義歯インプラント
- 磁石を用いた義歯
- 閉所恐怖症の方
※部位や内容によっては検査に制限を受ける、または検査を受けられないことがあるため、必ず検査を予約される際に医師に相談してください。
検査当日の注意事項
食事・水分
検査の部位や、造影剤の使用の有無により、食事や水分の摂取制限の指示が出ることがあります。
服装・装飾品
- 検査時、基本的に検査着に着替えていただきます。
- 金属のついた下着(ブラジャー、スリップ、ボディースーツなど)は、検査の妨げになる可能性が高く、金属部と肌の接した部分でやけどを起こす可能性があります。金属部のない下着を着用するか、検査時に外していただきます。
- コンタクトレンズの一部に、縁取りや濃い着色のあるものがありますが、金属を含んでいる可能性があり検査の妨げになります。当日はレンズを外せるように準備して来ていただくか、眼鏡で代用するなどの対策をお願いします。
- アイシャドー、マスカラや濃いメイクはお避けください。化粧品には金属成分が含まれているものもあります。
検査室に持ち込めないもの
- ヘアピン、金くしなど金属製の髪留め
- 眼鏡、補聴器、入れ歯
- ネックレス、腕時計、ブレスレット、イヤリング、ピアス、指輪などの貴金属類
- エレキバン、シップ、カイロ(使い捨てを含む)
- ニトロダームテープ(表面が肌色で、貼る面が銀色のもの)
- 財布、診察券、キャッシュカードなどの貴重品